経営理念に共感できる介護施設で働こう

どの介護施設で働くか迷うときは、給与や福利厚生、勤務時間だけでなく、経営理念にも目を向けるといいだろう。経営理念に共感できるかそうでないかも、重要なポイントになりえるからだ。

経営理念とは、事業を行う目的や、施設の存在意義を端的にまとめた言葉である。経営という言葉からも分かるように、経営理念をどうするかには経営者が関わっていることも多い。同時に、その経営者の人柄や大事にしたい思いが経営理念に色濃く反映されるものでもある。

仕事への情熱を大事にしたいならそれをイメージさせる言葉を、人への思いやりを大事にしたいならそれに合った言葉を、それぞれ経営理念に盛り込むはずだ。こう考えると、経営理念から受け取れるイメージは、そのまま職場の雰囲気を表すものと捉えることもできる。

もしも経営理念が自分とは合わないと思うのなら、生き生きと働くことが難しいかもしれない。そういう場合は、その施設を避けるという選択肢をとれる。

仕事をしていくうえで判断に迷う機会は必ず訪れるものだが、ここでも経営理念が役立に立つ。前述のとおり、経営理念とは目的や存在意義と言えるものなので、すべての活動は最終的にそれらの実現につながっていなくてはならない。すなわち、理念の実現につながるか、そうでないかという判断基準を持てるというわけだ。

基準があるだけで、何かに迷う機会を大きく減らすことができる。ただし、経営理念が曖昧で分かりにくいと基準として反映させにくいため、誰にでも分かりやすくかつ明確なものであることが大切だ。